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vol.11 株式会社ミルテル

株式会社ミルテル

vol.11 株式会社ミルテル

代表取締役社長 田原 栄治氏

未病検知と疾患の早期発見のフロンティアを行く ミルテル代表取締役が語る、疾患予防の経時的検査の重要性

年々膨れ上がる日本の医療費。厚生労働省が今年9月13日に発表したデータによると、2015年度の国民医療費は約42兆3644億円。さらに2025年には60兆円に達するという見込みだという。
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医療費削減はこの国が抱える喫緊の課題だ。では、どのようなアプローチが有用なのだろうか。その答えの一つが、疾患の予防や早期発見である。病気にならない体づくりをすることはもちろん、万が一疾患になったとしても早期に発見できていれば、治療が長期化するリスクは減り、その分医療費も抑えることができる。

そうした疾患予防や早期発見、特に昨今急速に関心度が高まっているがんや認知症の早期リスク予測を可能とする検査技術のフロンティアを切り開くのが、株式会社ミルテルだ。

「未病予防関連市場は、2020年には10兆円規模の市場に拡大すると予想されており、疾患予防の経時的検査の需要は拡大すると考えられます」

代表取締役社長の田原栄治さんはそう話す。

株式会社ミルテルは、2012年9月にスタートした広島大学発のベンチャー企業。同大学大学院医歯薬保健学研究院・細胞分子生物学研究室の田原栄俊教授の研究成果をベースに、これを実用化するべく立ち上がった。

「『学内にどれだけの研究成果があったとしても、それだけでは決して人のためにはならない』というのが田原教授の考えです。というのも、教授と研究を共にしていた学生が、若年性胃がんで亡くなっています。その経験が、『大学の研究を医療の現場で活かしたい』という思いを強くし、起業につながりました」

同社のビジネスの核となるのは二つの検査技術だ。ひとつが田原教授の研究成果を実用化した世界唯一のテロメアGテール長測定技術を用いた「未病検知検査:テロメアテスト」と、独自の疾患特異的な血液中マイクロRNAによる「疾患の早期発見検査:ミアテスト」である。前者は未病状態を検知し生活習慣を改善するきっかけを作る疾患予防のための検査。また、ミアテストは血液中のマイクロRNAを検査し、その増減によってがんやアルツハイマーなどを早期に発見できる。少量の採血で済むことや、食事制限などが必要ないことでも評価が高く、検査精度も90%以上と高い。こうした点が、同社の技術が注目されている所以である。

田原さんは広島大学・大学院医学系研究科を卒業後、製薬会社に勤務。海外研究出向という形でがんの基礎研究などを経験し、再び医療ビジネスの世界へと戻った。ミルテルに参画したのは、同社が立ち上がった翌年の2013年のことである。

「ミルテルの技術は、その正確性はもちろん、簡易に検査を受けることができるのも大きな特長です。しかしテロメアテストもミアテストも、導入いただける医療機関がなければ、実際に患者さんが検査を受けるチャンスはありません。だからこそ、全国各地の先生方にまずはこの技術を知っていただき、興味を持ってもらうことが先決です」

そんな同社が東京・丸の内の「EGG JAPAN」に拠点を置いたのは、2016年のこと。今年4月には人員の増加を見越し、EGG JAPAN内のより広いオフィスへと移った。

「当社では、まず私たちの検査技術を知っていただくために定期的なセミナーを開催しています。セミナーには全国各地の医療関係者が集いますが、『EGG JAPAN』のある丸の内はとにかくアクセスがいい。施設内にセミナー会場もあるため、新幹線で東京駅まで来ていただければ、すぐに会場まで案内できます。また、私自身も本社のある広島と東京を頻繁に行き来するため、交通アクセスがいい点は大変重宝しています」

今後はEGG JAPANを拠点にしながら、検査技術の普及に努めたいと話す田原さん。現状、北海道から宮崎まで全国180カ所で検査は導入されているが、「今後はサプリメントの会社などと協業することで、疾患のサポートのできる存在に育てたい」と、抱負を語る。田原さんが見据えているのは医療の明るい未来。引いては医療によって救われる我々の命であり、健やかな生活そのものなのであろう。
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田原栄治氏

田原 栄治氏

2001年広島大学⼤学院医学系研究科の薬学博士を取得。湧永製薬株式会社創薬研究所の研究員としてバイオ診断薬(HLAタイピング)改良開発などに携わる。2005年から2年間米国MD Anderson Cancer Center に留学しVisiting Scientist としてがん研究に従事。湧永製薬株式会社創薬研究所の副主任研究員に就任後、世界50カ国拠点のWakunaga of America Co., Ltd. R&D にてManager として活躍。同会社を退職後、2013年株式会社ミルテル事業開発部⼊社に参画。翌年、代表取締役社⻑に就任。ほか県⽴広島⼤学⼤学院⼈間⽂化学機能栄養病態学特論の⾮常勤講師も務める。

株式会社ミルテル

2012年広島大学発ベンチャーとして誕生し、2013年よりミルテル®検査の業務を開始。

テロメアテストによる「予防」により病気の罹患リスクを下げ、ミアテスト®による「超早期診断」で
早期に病気を見つけることで「早期治療して元気に加齢する社会の実現」をめざす。

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