◇スピーカー

黒川清:UCLA同窓会長、国会原発事故調査委員長
野中郁次郎:UCバークレー同窓会長、民間原発事故調査委員

◇概要

ウルリッヒ・ペックが、近代は順調な発展を遂げていると思われたが、近代が深化するにつれてリスクを伴うようになったと「リスク社会」という概念を提示したのは1980年代のことです。そしてチェルノブイリが起こり、3.11に直面しました。3.11の衝撃を、政策研究院大学の御厨貴さんは、『「戦後」が終わり「災後」が始まる』というタイトルの本にしました。「震災後」を語り議論するのに、両会長以上の適任はないと思います。ご存知のように黒川さんは、原発事故の国会調査委員会の委員長をつとめ、野中さんは民間調査委員会の委員で、「災」をつぶさに検討し、正面して「人材の劣化」の問題に取組みました。また野中さんには、第2次世界大戦での日本軍の「失敗の本質」に迫り、「災後」を睨んで「賢慮のリーダー」(HBR、『知識創造経営のプリンシプル:賢慮資本主義の実践論』など)の提言をしています。
会は、黒川さんから「教養教育の再構築」など、厳しく、いくつかの問題提起をしてもらい、野中さんが応え、問い返すという対談形式で始め、早い段階でフロアーからの議論をからめて行きたいと考えます。

黒川さんから不確実な現在に必要なリーダーシップとは何か、そして我々は果たして知恵(Wisdom)を身につけて賢くなったのかの問題提起をしてもらい、野中さんは実践知のリーダーシップについてお話を頂きました。